原油価格 crude price 2004 8 4

 どうも、原油価格の高騰というニュースが多いですね。
共同通信社のニュースにありましたが、
「有事のドル買い」ではなく、「有事の原油買い」になっているようです。
今の時代は、「有事のドル買い」から、「有事のドル売り」になってしまいました。
残念ながら、昔の常識は、今は通用しません。
 それはともかく、原油価格の高騰が引き起こす問題点が気になります。
原油価格の高騰は、インフレにつながる可能性があります。
しかし、こうした原因でのインフレは、「よいインフレ」とは言えません。
どちらかと言えば、「歓迎されないインフレ」と言えるでしょう。
 以前、資本主義は、インフレを前提にしていると書きましたが、
このインフレは、「好景気が原因となったインフレ」のことです。
「原油価格の上昇が原因となったインフレ」のことではありません。
 この「歓迎されないインフレ」は、
不景気下でのインフレを連想してしまい、あまり気分のいいものではありません。
もちろん、悲観論は、無用です。
経済心理説というものがあって、心理的な原因で、不景気となることがあります。
 いずれにせよ、原油価格の上昇は、テロのリスクの他に、
中国の経済成長による石油不足という構造的な問題があります。
ですから、これからの時代は、原油価格の低下を期待するのではなく、
原油価格の上昇を、省エネルギーや「脱石油時代」への原動力とすべきでしょう。
 「省エネルギー」と「新エネルギー」で経済成長すること、
これが、「21世紀モデル」となるでしょう。
「エネルギーの大量消費」と「石油依存」は、20世紀の遺物と言われるようになるでしょう。
つまり、「省エネルギー」と「新エネルギー」で、世界的な覇権を握ることができるのです。
 原油価格の上昇は、ピンチであるとともに、チャンスでもあるのです。
「省エネルギー」と「新エネルギー」の国が、覇権を確立するチャンスでもあるのです。



















































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